エンドツーエンドのIT資産管理を通してコストを最適化
本ブログ記事は、IvantiのパートナーであるIntertec Systems社とのコラボレーションになります。
近年、資産管理は正当な理由で多くの企業が注目する話題となっています。成長中の企業のほとんどが資産の購入とメンテナンスについて懸念しています。
そして資産の購入とメンテナンスには継続的な投資が伴います。IT資産管理(ITAM)は、資産の性質と追加の機能要件により独立した領域として考えられています。
ITAMが必要な理由
IT資産管理(ITAM)は、ITサービス管理(ITSM)プロセスを補完できる重要なプロセスです。
資産について把握していれば、ユーザーのリクエストやインシデントについて十分に情報を把握した上で判断を下すことができます。
このため、社内外を問わずすべてのサービスプロバイダーにとって、自分たちがサポートしている資産を把握することが重要となります。
現在使用しているノートパソコンの動きが遅いため、交換を依頼しているエンドユーザーのシナリオを見てみましょう。
ITSMとITAMが統合されたソリューションが利用できる場合、IT部門はソフトウェアとハードウェアのインベントリ(目録)、インシデント履歴、資産の履歴を統合できます。
したがって、状況を十分に分析した上で、必要な情報を把握し判断を下すことができます。
これにより、IT部門は現在社員が使用しているノートパソコンをアップグレードすることで問題を解決できるのか、交換が必要なのかを判断できるようになります。
資産管理ソリューション
IT資産管理ソリューションは、企業に不足なく価値を提供するために自動のインベントリ(目録)、標準化、最適化、ライフサイクル管理機能と組み合わせる必要があります。
ソリューションは、ハードウェア資産とソフトウェア資産の両方に対応できるものである必要があります。ここで、これらの機能を統合する単一のソリューションを特定することが課題となります。
Intertec Systemsではこれまで、3年または5年ごとに自社のハードウェアを買い替える方針を設けている企業を実際に見てきました。
ハードウェア資産を適切に管理すれば、企業は資産の使用率を上げることができ、結果的に資産の購入コストを削減できます。
実際、資産を平均で6~8年使用できているお客様もいらっしゃいます。
ソリューションは、資産の保証や契約の追跡も可能にします。また、企業が使用している製品すべてのサポート終了(EOL)に関する情報も提供します。さらに、資産の買い替え予算を検討する際にも役立ちます。
企業は、ソフトウェア資産の権限および使用状況を追跡することにより、ソフトウェア資産に費やす予算を最適化できます。
エンドユーザーのコンピューターで使用されているソフトウェア(Microsoft Office、Adobeなど)の再取得は、サーバーベースのソフトウェアよりも安価である可能性がありますが、数量が多い可能性があります。
サーバーベースのソフトウェアライセンス(Oracle、IBMなど)は、数量が少ないかもしれませんが、非常に高額である可能性があります。
環境全体を網羅し、すべてのメリットを得るためには、両方のタイプのソフトウェアに対応できるソフトウェア資産管理(SAM)ソリューションである必要があります。
- ライセンスの購入不足:企業がコンプライアンス違反や監査に脆弱な状況に陥ることになります。
- ライセンスの過剰購入:リソースを無駄にすることになります。
当社のソリューションには、OracleやIBM、Microsoftなど複雑なライセンスの使用状況を特定するため総合的なアルゴリズムが導入されています。
このソリューションは、これらのライセンスの使用状況だけでなく、最適化のオプションについても詳細な情報を提供し、ライセンスコストの最適化をサポートします。
著者のご紹介
Abhilash Augustine氏は、ITILエキスパート認定資格を持つています。ドバイに本社を構えGCC(湾岸協力会議)加盟国で事業を展開している大手ITソリューション&サービスプロバイダーIntertec Systemsのデジタル&ITSM部門でプラクティスリードを務めている。ITSM、ITIL、プロセスの自動化、セキュリティ、資産管理に加えその他の顧客向けソリューションに関するコンサルティングや実装を専門としている。