企業のITチームに対する要求が急激に高まろうとしています。

エッジが視界に

エッジ。それらは多くの場合、宇宙の「果て」、あるいは船長やパイロットにとっての水平線の「果て」といった、未知なるものを表します。そして私たちに、恐れや不安、方向性や冒険心などが入り混じった複雑な感情をもたらします。私たちが向かう未来の状態や場所を意味することが一般的です。

IT分野では、新たなエッジが登場しています。コンピューティングにおける「エッジ」です。ネットワーク化されたデジタル世界と、モノや人がつながる場所。それには、あらゆる種類のデバイス、次世代の従業員、それに自動化ボットによるアシスタントが含まれます。そのような未来の場所や状態が、急速にIT担当者の視界に入ってくるようになりました。2025年までには、416億台のコネクテッドデバイス(=「モノ」)から79.4ゼタバイト(ZB)のデータが生成されるようになると予想されています。

このような急速な普及が、進行中の管理上・統合上の課題という形でITの複雑さを生み出し、デバイスだけでなく、ITスタッフやエンドユーザーのエクスペリエンスにまで影響を及ぼしています。「自社のITチームはいかにこの状況に適応すべきだろうか」とお考えの方もおられるでしょう。もしエッジでネットワークに接続された場合、いったい何ができるのでしょうか。

エッジでの生活

こうした疑問に対するIvantiのソリューションをご紹介しましょう。アプローチの1つとして、組織が基本的な自動化から、ハイパーオートメーションとディープラーニング機能の融合体へと成熟できるよう後押しします。これにより組織は、主体的かつ予測どおり、継続的にデバイスの自己修復と自己保護を可能にし、エンドユーザーにセルフサービスを提供できるようになります。

Ivanti Neurons for Edge Intelligenceは、当社のハイパーオートメーションプラットフォームのアプローチを利用して、今日のITアナリストが数秒以内にすべてのデバイスに対してクエリを実行し、リアルタイムの洞察を獲得して、その洞察をクラウドからエッジまで、それぞれのユーザーやデバイスと結び付けるための作業を簡素化します。また、スマートダッシュボードでは、運用上の認識(オペレーショナルアウェアネス)を即座に提示して、速やかな措置につながるリアルタイムの洞察を提供します。

Edge Intelligenceの例

以下の例について考えてみましょう。会社の従業員がデバイスへのログオン時間がかかりすぎる問題に直面していて、生産性が損なわれている場合、チケットが送信されなければあなたはどうやってその状況を把握しますか。それが単発のイベントか、あるいはより大規模な組織的問題かを、ヘルプデスクへのリクエストが急増しない状況で判断できるようになるでしょうか。Edge Intelligenceを使用すれば、オンプレミス、クラウド、エッジデバイス全体のログオン時間の明細が得られます。そのインシデントが単発か全社規模で発生しているのかを確認できるので、適切な修正措置を速やかに講じられるようになります。

この実際の企業例では、ログオン時間がかかりすぎる問題の原因は、シングルスレッドのログオンスクリプトと、デスクトップ構成に多くのグループポリシーが使用されていた点にあることが判明しました。問題を迅速に特定し、修正したことで、ログオン時間が数分からわずか数秒にまで短縮されました。

まとめ

新たな技術がそうであるように、「エッジ」の未来についても長年さまざまなうわさを耳にしてきましたが、ようやく今、エッジが視界に入ってくるようになりました。

組織は、Edge Intelligenceとハイパーオートメーションのパワーによる恩恵を受けることができるでしょう。問題を迅速かつ正確に特定し、速やかな修正へと移ることで、コストが削減され、ITチームとエンドユーザーのエクスペリエンスが向上します。要するに、組織内で生産性の損失を抑えることで競争力の優位性が得られるわけです。

先日私は、自宅にIoTエッジデバイスがあるかどうか考えてみました。今までこのことについてあまり考えてきませんでしたが、該当するデバイスが4つもあることが判明し自分でも驚きました。これは、自宅にある私のコネクテッドデバイス全体の25%を占めます。そしてそのすべてが、在宅勤務中に毎日私が接続するネットワークと同じネットワークに接続されていました。普及が実際に進んでいるということです。

次のステップ

ぜひ、Ivanti Neurons for Edge Intelligenceの詳細と実際の動作をこちらでご確認ください。