当社の最も優秀なIT専門スタッフ10人に2019年以降のIT市場について予想していただきました。IT専門スタッフによる予想は、今年はもちろん今後のIT部門の優先事項や予算を検討する上で役立ちます。

2月のブログテーマとして、弊社のIT専門スタッフが2019年以降のITの動向についてブログでお伝えしていく予定ですので、ご期待ください!

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2019年以降、IT業界において最大のトレンドとなるのは何だと思いますか?

当社が考えるITAMが解決すべき問題

未来のIT資産管理(ITAM)は、統合化され自動化されます。2019年は、以下の5つのエリアを改善することで、全社規模のリスクを軽減し、コンプライアンスを実現し、安全に事業規模を拡大し、これまでよりも首尾よくコストを管理する上で是非ご検討してください。

  1. 可視化&パフォーマンス – 企業ネットワークに接続されているすべての資産のインベントリ(目録)を検出できる信頼できる検出ツールがあることを確認します。明確な追跡プロセスとポリシーの更新を活用し、ピークパフォーマンスと生産性を確保します。
  2. コンプライアンス&リスク管理 – IoTおよびその他の技術の進歩に伴い、データのセキュリティを確保するためにすべてのデバイスの監査を実施できることが企業にとって極めて重要となっています。監査について言えば、ソフトウェアの現在のライセンス状態を把握する上で役立つ優れた資産管理ツールが必要となります。
  3. コスト管理&財務説明責任 – 新しい資産の購入注文が確定された場合や資産が多くのトラブルの問い合わせの原因となっている場合、あるいはどのベンダーのライセンスに対してさらなる精査が必要な場合など、これらの情報が自動的にデータベースに作成され、更新するシステム、さらにデジタル資産の管理と追跡にも役立つシステムは、コスト管理の扉を開く鍵となります。
  4. 事業のスケーラビリティ&クラウド – 再利用または更新することができる資産はどれか、必要になるアプリは何かなど、事業を拡大する前に情報を入手します。クラウドアプリは、事業を拡大する企業に欠かせないものとなっています。また、このライセンスの再利用や更新のプロセスを自動化し、インベントリ(目録)とサービスデスクのリクエストを簡単に更新できる機能は、あらゆる事業拡大を支援する上で必要不可欠となります。
  5. エンドユーザーエクスペリエンス – 指定のハードウェア更新日を設定し、速やかにリクエストを完了しサービスデスクのチケットを処理するために自動化を活用することで、ユーザーにふさわしい体験を提供します。

資産管理者向けのその他の予想として、国際IT資産管理者協会の専門家は次の予想をしています。

  • 契約管理はIT資産管理者が新たに着目すべきものになるでしょう
  • サイバーセキュリティに関する重点的な取り組みは今後も続くでしょう
  • ITAMとITSMは今後さらに一体化していくでしょう

ITAM Reviewのマーティン・トンプソン氏は、2019年ITAMに関する取り組みにアプローチする際に、これらのポイントを考慮することを資産管理者に推奨しています。

  • ITAM領域は、成長を遂げており、かつ影響力を持つようになってきています。一方で、企業のITAMに対する取り組みは依然として大きな課題として世界中の資産管理者の前に立ちはだかっています。
  • IT資産のスマートな管理は、IT部門だけではなく全社規模の問題となっています。なぜなら、IT資産の購入者の多くがIT部門のスタッフではないからです。
  • ITAM領域は成長しています。世界中で、かつて事務的な在庫管理部門であった部門が、経営陣が賢明な意思決定を下せるよう支援する戦略的な助言を提供する最先端の部門へと成長を遂げています。
  • 企業の取り組みは、依然としてITAM専門スタッフにとって大きな課題となっています。また、企業の取り組み(権限の設定・管理、同意の取得、予算の確保)は今後5年間、ITAM専門スタッフにとって最大の課題となるでしょう。
  • クラウドの使用は、小規模の実験的なものから、規模が膨大で管理ができない厄介なもの、ますます増加する企業向けにまだ対応できていないものへと変化しています。不必要なリソースやオーバープロビジョニングされたリソースにより毎秒企業にコストが発生することから、クラウドを使用するにあたり重要なのはライセンスのコンプライアンスではなく、コスト管理となります。
  • 2020年に向け、ITAM領域は環境の複雑化の問題と関与する利害関係者(例としては、顧客関係管理ソフトウェアなどターンキークラウド型ソリューションを購入するCMO)の増加に関する問題の両方に直面しています。 
  • ITAMの新たな役割は、IT資産や予算が管理されていることを保証するために必要なサポートを提供しつつ、できるだけ早急にこれらの新技術を導入できるよう企業を支援することです。データ主権、ユーザー管理、およびコスト管理は新たな頭痛の種となります。

ITの未来に関する予測をさらにいくつかご紹介します。

  • 2020年までに、(消費者向け技術の利用体験が向上することにより)ユーザーからのリクエストは膨大な件数となり、IT部門は複数の対話型AI/バーチャルアシスタントを職場に導入することを余儀なくされるでしょう。対話型AI/バーチャルアシスタントは、ユーザーとサービス提供担当部門間の橋渡しをするセルフサービス機能としての役割を担うものとなるでしょう。 
  • 2021年までに、成功を収めているIT企業は、これまでクラウド環境やオンプレミス環境上に分散され個々に切り離されサイロ化されていたIT部門の業務を自動化するでしょう。サイロ化されたIT部門の業務を統合せずに事業運営を続ける企業は、自動化を導入する競合企業に市場シェアを奪われることになるでしょう。 
  • 2022年の時点で、大企業は少なくとも50種の事業用Win32アプリケーションに依存しているでしょう。
  • 2028年までに、現在手動で行われているIT業務および事業プロセス全体の95%が完全に自動化されるでしょう。
  • 2020年までに、Microsoftは史上最大のアンチウイルス対策ベンダーとなるでしょう。Microsoftはアンチウイルス対策市場の半分以上を占め、信頼できるアンチウイルス対策ベンダーとして認識されるようになるでしょう。 
  • 2019年はデバイスのWindows 10への移行に関して多くの企業がパニックに陥る一年となるでしょう。企業のほぼ100%が、Windows 10への完全移行もしくは大部分の移行を完了するための重大なプロジェクトを予定しています。
  • 2020年、Windows 7から卒業できず、Microsoftに延長サポート料金を支払うことに難色を示している企業は、クリティカルな脆弱性にさらされ、結果的に、脆弱性を軽減する方法が限られている状態で、重大なリスクにさらされることにつながることが予想されます。

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